認知行動療法について

「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。

認知には、何かの出来事があったときに瞬間的に浮かぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。

「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動いたり行動が起こります。ストレスに対して強いこころを育てるためには「自動思考」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。



つらくなったときに頭に浮かんだ考えやイメージに注目して、
バランスの良い考え方に変える。

認知療法・認知行動療法では、つらくなったときに少し立ち止まり、そのときに頭に浮かんでいる自動思考を現実にそった柔軟なバランスのよい新しい考えに変えていくことで、その時々に感じるストレスを和らげる方法を学ぶことができます。そして楽な気持ちでもっと自分らしく生きられる可能性がでてきます。

あなた自身が悪いわけではありません。


ここで問題にしているのは「あなた」ではなく、あなたの考え方です。「人」は変えることができませんが、「考え」は変えることができます。あなたのストレスを軽くするために、あなたの考えを柔らかくほぐします。あなたが自分らしく生きていくためには、自由な考えを身につけると共に、ストレスを軽くすることの両方が必要なのです。

気持ちは考え方に影響される

例を一つあげてみますね。地震が起きて一人で部屋に閉じ込められたとします。
部屋にはペットボトルの水1本しかない。
この水しかない。もう助からないかも知れないと悲観的になってしまう。
いや、この水があれば、誰か助けに来てくれるまで、生き延びられる。
このように、同じ体験をしても、それをどのようにとらえるかで、そのときに感じる気持でずいぶん違ってきます。からだの反応や行動も違ってきます。
認知療法はあなたの気分を軽くしてストレスを減らせるように、あなたの考えを柔軟にするのです。

認知療法・認知行動療法のすすめかた

1. まずあなたのストレスになっている問題を整理してみます。
2. あなたの考え方(自動思考)があなたの感情や行動に、
どのように影響しているのか調べます。
3. 生活を振り返りながら、こころが軽くなる活動を増やしていきます。
4. 自動思考の内容と現実とのズレに注目して、自由な視点で現実にそった
柔らかいものの見方に変える練習を繰り返します。
5. そのときに、あなたにとって何が大切かを考えてみます。
6. バランスよく考えられるようになってきたら、問題を解決する方法や、
人間関係を改善する方法等について、今できることから直ぐに取り組みます。
7. このような練習を積み重ねることで、あなたの考え方が柔軟になり、
もっと楽な気持ちで自分らしく生きられるようになります。